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The Prodigy / Invaders Must Die [音楽]

 今やレイブといえば「またレイブで大麻逮捕!」である。かつて絶頂期にあった小室哲哉が「今年はレイブがきます」と言う数年前から、確実にレイブは“きて”いたのであって、そのレイブシーンにおいて最も重要なバンド(ユニット)のひとつがThe Prodigyであった。

 92年に満を持して発表した1stアルバム『EXPERIENCE』には、当時のレイブシーンにおけるアンセムともいえる「charly」や「Everybody in the Place」といったトラックが収録されている。今ではドラムンベース、一昔前にはジャングルと呼ばれた音楽をこのときすでに実践していたのは、トラックメーカーのリアム・ハウレットだ。サンプリングしたリズムトラックを高速で再生し、キャッチーなシンセ音をのせたその楽曲たちは今でも古典として聴かれ続けている。この時日本ではジュリアナ東京がブームであり、これらの音楽はそのまま“ジュリアナ”としても聴かれていた。
 92年に発売された2ndアルバム『Music for the Jilted Generation』においてもこのスタイルはほぼ継続されていたものの、今までにはなかったギターサウンドを乗せた「Voodoo People」は次のアルバムへ向けてのメッセージであったのだろう。それと同時にこの時のレイブカルチャーに対して別れを告げる意味もあったのだろう。

 レイブカルチャーはもともと屋外は廃屋などで新しい音楽、特にダンスミュージックを聴く、というものだった。そこにドラッグが入ってきて、そしてシーン自体が大きくなってしまった。これに対してイギリスの警察はまさしく“レイブ禁止令”なるものを発動しようとしていたのだ。ジャケットの中にはレイブ会場に大挙して集まる警察に対して、中指を立てるオーディエンスというイラストが描かれていた。この禁止令が発動してしまえば、レイブカルチャーは終ってしまう。その後この禁止令は発動され、合法なパーティーのみの開催となった。それと同時にレイブカルチャーは衰退していってしまう。

 リアム自身もこの直後「もうレイブのような音楽は作らない」と公言していた。そして生まれたのが世界的なヒットを記録した3rdアルバム『The Fat of the Land』、通称“カニ”アルバムだった。すでに「Voodoo people」で示していたとおり、ロックとの融合をはかったダンスミュージックであり、これが世界的に認められることとなった。
 世界的なヒットを記録したその次の作品は、いやがうえにも注目される。次のアルバムへと向かうためにリリースされたシングルBaby's got a temper」は過去の作品の焼き直しと批判され、それと同時にその次のアルバムはリリースされることはなくなってしまった。

 97年に発売されたカニから実に7年後、2004年にリリースされた4thアルバム『Always Outnumbered, Never Outgunned』。 前作の面影はなく、ブレイクブーツ、エレクトロといった感じのするダンスミュージックとなった。
 その翌年にはベスト盤『Their Law: The Singles 1990-2005』を発表。このアルバムには1st、2ndに収録されていた“レイブのような曲”も収録され、実際にツアーでは「No Good」や「Out of Space」といった“レイブ”のような曲もライブで披露していた。このベスト盤のツアーはオールドファンにはたまらないライブであった。

 そして先日発表された5thアルバム『 Invaders Must Die』である。過去のどこに近いかといえば、確実に1stや2ndである。しかしそれらとも違う。まさしく新しいアルバムだ。聴いて分かる初期のころのような高速サンプリング、そしてシンセ音。BPMを早くすればいいものではないといわんばかりの作りこまれた楽曲。そしてダンスミュージック。これこそがThe Prodigyだ。

 ダンスミュージック、テクノは何年かのサイクルで大きな波がくる。ここ数年は残念ながら波は引いていた状態だった。このアルバムを機に再び大きな波が来るのではないか? これからくるであろう大きな波に乗り遅れてはいけない。このアルバムは“must”だ。

 


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