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リポート:富山戦~鳥取戦にて。 [湘南ベルマーレ2011]

 勝ち点が拮抗している中、第5節では京都相手に敗戦を喫し順位を6位に落としてしまったジェフ千葉。続く第30節ではアウェイ愛媛を破り4位へと浮上した。千葉のドワイト監督は、試合後のインタビューを次のように締めた。

「今季、昇格のプレッシャーの中でプレーしているが前節は京都に負けて、今日はテストだった。レースに残ることができるかのテストに勝つことができてよかった。選手はどうやら、レースに残りたい気持ちがあるようだった」

 湘南は選手のコンディションも上がり、ここ数戦ではいい戦いを見せていた。しかし勝ち点を見るとすでに負けは許されない状況に変わりはなかった。事実スタジアムで配布されるマッチディプログラムにも「すべてが決勝戦」という文字が躍っている。
 サポーターも同じような気持ちで向かえた第30節鳥取戦。前半のオウンゴールでの失点を跳ね返すことはできず、敗戦となった。ドワイト監督の言葉を借りれば、スタンドから見た選手たちからはレースに残りたい気持ちがあるようには見えなかった。

■見える可能性
 第5節カターレ富山戦で見せた攻撃は、シーズン終盤の反撃に期待を寄せるに十分なものだった。前半7分に高山薫が上げたゴールは、大井健太郎から始まり田原豊、遠藤航、坂本紘司、永木亮太、高山とパスがつながった。そしてこのパスはすべてダイレクトパスだった。昨年痛感したJ1との差。それは個人能力と高さとプレスの早さだ。そのプレスをかわすために最も効果的なものはダイレクトパスだ。カウンターではなくディフェンスラインから始まったこの攻撃こそ、新たな湘南のスタイルとして確立すべきものであり、この富山戦では見事にそれを体現したかたちだった。事実この得点以外にもダイレクトあるいはワンタッチでの素早いパス回しで何度も相手ゴールを脅かしている。
 もうひとつはボールを保持した状態、ディフェンスラインでボールを廻している状態からの崩しだ。シーズンも進むにつれ遠藤からのロングフィードの正確さが目を見張るほどの精度を見せている。第30節鳥取戦でも得点には至っていないが右サイドをフリーで駆け上がる臼井幸平へパスを通し、このプレーはシュートで終っている。
 昨年までとは違うパターンが増えたことで、攻撃への期待感は大きくなった。そしてそれは反町監督が言うところの「湘南のDNA」、攻撃を重視する湘南のサッカーを見せてくれるという期待でもある。シーズン終盤にこのようなものを見せられれば、当然もう一度J1へ、という気持ちはまだまだ捨てきれないひとつの要因でもある。

■かすんでしまった“昇格”
 見せられていたものの大きさに対して、第30節鳥取戦の敗戦は大きすぎた。相手は20チーム中19位のチームである。しかもアウェイでの対戦では0-4で敗れている。当然ホームで、この時期の敗戦は許されるものではない。結果0-1での敗戦。非常に痛い一敗に落胆するなという事の方が酷というものだ。
 この試合、前半から守備に奔走する時間が非常に長かった。ここ数戦存在を存分にアピールしている高山ですら、左サイドの守備にまわる時間帯が長く、いざ攻撃に移った際にその爆発力は小さいものとなってしまった。
 いくら優秀な指揮官が居ても、実際にプレーするのは選手である。事前のやり方でうまくいかない場合は、当然ピッチ上の選手たちが判断し、やり方を変えるべきだと考えている。そしてそういう選手を育てたいというのが、反町康治監督の考えだとも思っている。
 そういう意味では、鳥取戦のピッチに立っていた選手たちに物足りなさを感じる。それがこの敗戦で大きな不安として心に残り、昇格という二文字は遠く霞んでしまったのだ。

■見せるべきもの、見たいもの
 敢えて言えば、既にレースに勝ち残るためのテストには負けてしまった。もうすべての試合で勝利しても、昇格には届かないかもしれない。それでもレースは続いていく。このレースでいかに上位に近づけるのか? それを見せなくてはいけない。
 そしてもうひとつは気持ち。実際に試合から感じるものというものは、ある。その気持ちこそがもしかしたら今季、そして来季へと確実につながっていく。それは実際に97、98年に感じ取れたものだ。
 今後決して鳥取戦のような試合は許されない。それは今季だけではなく、来季のためにもだ。どんな状況でも必死さをもって、全力でプレーすることこそが、今最低限必要なことなのではないだろうか。

 


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