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レビュー:J2 第37節 vsコンサドーレ札幌 [湘南ベルマーレ2011]

湘南 0 - 2 札幌

  • 61分 古田 寛幸(札幌)
  • 83分 宮澤 裕樹(札幌)

 


 今季ホーム最終戦となる第37節。対戦相手は昇格を狙うコンサドーレ札幌。前回の対戦は震災による中断が明けた4月23日に行われた第8節、実質今季の2試合目だった。もう遠い過去の記憶となるその試合では、湘南が1-0で勝利をおさめている。

 

  時は経ち両チームを取り巻く環境は大きく変わっている。湘南は反町康治監督の退任と、6年間在籍したアジエル選手の退団が発表された。湘南の歴史に名を残すであろうふたりにとっては、最後の平塚競技場での試合。是が非でも勝利で送り出したいところだった。

 しかしそれも儚い夢に終わった。0-2での敗戦。この試合で見えた上位チームとの確実な差。これを必ずや詰め、再びJ1で戦うと誓うことこそ、退団するふたりへの手向けとなろう。

 

 湘南はFWの核である田原豊を出場停止で欠いている。そこに入るのは佐々木竜太。9月25日に開催された第29節以来の先発だ。DFラインは左から鎌田翔雅、遠藤航、山口貴弘、臼井幸平。ダブルボランチに永木亮太、坂本紘司が入り、その前に高山薫、菊池大介、アジエルが並ぶ4-2-3-1のフォーメーションだ。

 前半に主導権を握っていたのは確実に湘南だった。フォーメーションにとらわれずに動くアジエルを中心とした攻撃に札幌は防戦一方となる。これに対する札幌は守備のかたちを常に保持し、なかなか決定的な崩しは見ることができない。そして攻撃時には人数を掛けることなくリスクを最小にしているため、ボールを奪っても守備に人数は足りている状態だ。それでも湘南は何度かチャンスを迎えている。
 ひとつはディフェンスラインが引いている最中、山口が打ったミドルシュートだ。これはしっかりと枠を捉えていたがゴールキーパーがなんとか弾いている。もうひとつはアジエルが札幌ディフェンスラインの裏に出した浮き玉のパスに、佐々木が反応したもの。これはディフェンダーがなんとか追いつき佐々木にシュートを打たせなかった。さらには佐々木のパスを受けた高山が放ったシュートも、ゴールキーパーのファインセーブに阻まれている。

 後半に入るとアジエルに対しての守備がタイトになる。それでもチャンスがないわけではなかった。菊池はシュートを放ち、何度かゴール近くからのフリーキックも獲得している。それでも得点にはつながらない。
 そんな中札幌はFWジオゴに代えて近藤祐介を投入。そしてこれが的中する。
 札幌の先制点はペナルティエリア内で一瞬ボールをキープした近藤が、走り込む古田に送ったパスから生まれた。湘南も選手が体を投げ出してブロックするも届かず、豪快にゴールに突き刺さった。これまで決定的なチャンスは湘南の方が多かった。しかし得点はできなかった。そしてチャンスこそ少なかったが、ペナルティエリア内の混乱に乗じてしっかりと得点をあげる札幌。これが現在の順位が示す差なのだろう。

 湘南は佐々木と菊池を下げて巻佑樹とルーカスを投入。これによりシステムを3-5-2に変更して得点を奪いに行く姿勢を見せる。その中からのチャンスもあった。あと一歩とゴールに迫ると同時に時間も刻々と少なくなっていく。そして意識が完全に “前” に行っている最中、追加点を奪われてしまった。

 アジエルがコーナーキックを蹴る。無常にもゴール前を流れ、ゴールラインを割ると試合終了となった。今季平塚競技場での最後のプレーはアジエルが放ったコーナーキックだ。この続きは来年このピッチに立つ選手たちが作り上げなくてはいけない。試合後の坂本は「またいつか一緒にやりたい」と語った。それはサポーターも同じ気持ちだ。
 アジエルが連れて行ってくれたといってもいいJ1で、そのアジエルはプレーすることがなかった。今度は自分たちの手でJ1に上がろう。その時はアジエルに来てもらおう。そしてJ1で戦おう。
 今日くらいはこんな夢を見てもいいのではないだろうか? もう一度J1へと思った1年前。感傷的にならざるを得ないホーム最終戦だった。


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