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シーズン総括その1~チーム編成と序盤の連敗 [湘南ベルマーレ2011]

 J1に昇格した2010年は惨敗に終わり、再度昇格を目指した2011年。しかし結果は14位。優勝を果たしたFC東京とは勝ち点31の差が、3位で昇格となったコンサドーレ札幌とも22の勝ち点差がついてしまった。
 今季は最後までユニフォームの胸の部分にスポンサーがつかないなど、経営的にも苦戦が強いられたことも事実ではあろうが、やはりこの結果は物足りないものだ。幸いにも湘南はある程度 “開かれた” クラブである。それらの話も踏まえたうえで、今季を振り返ってみたい。

■年齢バランス重視のチーム編成
 昨シーズン途中にジャーンが退団(のちに引退)し、村松大輔が清水エスパルスへ移籍。特にジャーンは高さもあり強さも折り紙付きだった。しかしチームとしては同じようなタイプの外国籍選手を獲得することはしなかった。そこには現在ある戦力の奮起を促すという側面もあったと思われる。
 そこで獲得したのが大井健太郎(ジュビロ磐田・期限付き移籍)だ。チーム在籍5年目となる山口貴弘と同じ年齢であるふたりが切磋琢磨することによりチームの守備力を上げようという算段だ。
 このような動きは他のポジションにも見られていた。田原豊に対しては巻祐樹(名古屋グランパス・期限付き移籍)、中村祐也に対しては佐々木竜太(鹿島アントラーズ・期限付き移籍)といった具合に、現有選手に対して年齢が違い、ポジションが同じ選手を獲得している。

 すでにJ1を経験した永木亮太をはじめとした大卒3人は22、23歳。ユース出身や高卒選手であればプロ入り5年目に相当する。世界的に見るとこの年齢でチームの主力になっていることは少なくなく、むしろ頭角を現すには遅い年齢かもしれない。即戦力と見ると同時にここ数年在籍するユース出身選手のレベルアップのためにも必要な年代の選手たちだ。

 年齢層的にもうまくいっているように見える補強ではあったが、一抹の不安があったことも事実だ。それは寺川能人の代わりの部分である。ベテランは一般的に選手の手本となり、試合中には選手に支持を送り、それらを実行できる経験もある。チームとしてはその部分を坂本紘司や臼井幸平に担ってもらいたかったことが分かるし、実際にそうなってほしいという気持ちもある。そして今季はそうなれるのか、そうではないのかをはかるシーズンであったのかもしれない。

 昨季に比べると若い選手が増え、その年齢層にもバランスが取れたチーム編成となった。そしてシーズン序盤の好調さには、昇格の言葉を意識することも可能だった。

■長いトンネルの入り口
 9試合を終えて6勝1分2敗、得点12、失点3。震災のために変則開催となっているが、15節終了時点での順位は2位である。そして迎えた16節を境にチームは長いトンネルに入ることとなる。平塚競技場で行われた栃木FCとの1戦だ。
 ここまで9試合に出場していた巻が前半終了間際に怪我を負ってしまう。巻は得点こそないものの、前線からの守備という面においては十分に戦力となっていた。そして今季、チームは守備の構築から始まっている。この巻の不在だけが理由ではないが、安定していた守備面の崩壊が始まり5連敗。5試合で15失点という失態をおかしてしまった。
 そしてもうひとつ、気になる部分があった。それが田原のコンディション不良である。以前の田原はあまり動かない、夏になると稼働しないなどと揶揄されたものだが、それは湘南に来て確実に変わった。前線からのチェイシングはもちろん、ピンチの際には自陣深くにまで戻って守備をする。全体的に見れば運動量は多くない選手だが、それでも効果的なものは数多く見てきた。それがこの15節以降、あまり見られなかった。怪我から復帰したばかりということは差し引いても、動けていないということは見て取れるほどだった。そしてこの理由は、この連敗後しばらくして明らかとなる。

■コーチングスタッフの変更
 7月末にフィジカルアドバイザーである杉本龍勇氏との契約満了と、ブラジル人のエルシオ氏がフィジカルコーチに就任するという発表があった。杉本氏は元陸上選手で、2010年まで清水エスパルスのフィジカルコーチを務めていた。走力を上げることに長け、その代表格には日本代表の岡崎慎司選手があげられている。
 現代サッカーにおいて最低限必要なものが走力である。当然その部分の底上げを狙った人事ではあったが、日々戦っていくステージはサッカーだ。90分間絶え間なく走ることができるフィジカルを作り上げることが大事だということは、昨年までフィジカルコーチを務めていたカルロス氏に教えてもらったことだ。そこが欠けてしまっていては本末転倒というものだ。
 一部報道によればエルシオフィジカルコーチに代わってから、田原の体重は10kg減ったという。そしてピッチの中の田原が“田原らしく” なってきたのは9月に入ってからだ。
 ひとりの選手でここまで変化が現れるということは、選手全員にも少なからず影響があったことは想像がつく。今の選手たちに適格なコーチングスタッフを配置できなかったことが、この中盤の連敗に無関係ではなかっただろう。


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