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レビュー:J2 第8節 vs横浜FC [湘南ベルマーレ2012]

湘南 3 - 2 横浜FC

  • 36分 馬場 賢治(湘南)
  • 46分 内田 智也(横浜)
  • 52分 高山 薫  (湘南)
  • 68分 菊池 大介(湘南)
  • 84分 武岡 優斗(横浜)

 


 神奈川県内に本拠地を置く両チームの対戦、神奈川ダービー。その時々におけるチームの順位、状況とは関係なく、兎にも角にも “ここにだけは負けたくない” という気持ちがピッチからも伝わる。常に白熱した試合になるこのカードは、湘南から見ると14勝6分12敗と、その成績も拮抗したものになる。
 前半に先制点をあげた湘南に対し、後半開始1分も経たない時間に同点ゴールを決める横浜FC。しかしその6分後に再び突き放した湘南は、さらに1点を追加する。だが84分に1点差に詰め寄られるとその後は猛攻にさらされるが、なんとか逃げ切ることに成功した。

 

 文字にすればいとも簡単だが、この90分間、Shonan BMWスタジアム平塚は緊張に包まれた。このダービーを決することとなった湘南の3得点目に、湘南のゴールに対する意欲が見えた。

 

 湘南は2節続けてのホームでの試合。古橋達弥が3試合ぶりにスタメンに名を連ねている。ここまでの7試合でフル出場を果たしているのは、早くも遠藤航と永木亮太のふたりだけ。名ばかりではないスタメンを奪うための競争が繰り広げられていることは、この事実からも垣間見える。

 BMWスに乗り込んでくる横浜FCの今季はあまり芳しくはない。開幕3戦を1分2敗で終えた後、2010年より監督を務めていた岸野靖之を解任。1試合を経て新たに監督に就任したのは、選手としての記憶も華々しい山口素弘だ。シーズン序盤の監督交代とあり劇的な変化は求められないものの、その方向性は徐々に見えつつある。未だに未勝利ながらも勝利を欲しているのは想像に難くなく、このダービーでそれを求めようと高い意識をもって臨んでくるだろう。
 そして横浜FCには、2009年からの激動の3年間を共にした田原豊が在籍している。ベンチスタートとなったが、田原のプレイヤーとしての怖さを十分に知っている側とすれば、その投入時期や使い方が非常に気になる存在である。

 試合開始直後は横浜FCにペースを握られる。岸野前監督はボールを保持するサッカーを標榜していた。湘南のハイプレスをかいくぐるようにワンタッチ、ツータッチでボールをまわし、前線に控える長身FW大久保哲哉にボールを入れる。そのボールを拾いサイドに展開するといったいいかたちでの攻撃が何度か見られた。
 しかし湘南はそれに臆することなくラインは高いまま、サイドには高山薫と古林将太が守備にまわるため、決定的なシーンとはならなかった。サイドから中央に戻ったボールをそのままミドルシュートというシーンはあったが、ゴールを大きく外すシーンが少なくなかった。
 湘南に試合が傾き始めるのは、やはり今季の象徴であるハイプレスが機能しはじめてからだ。特に背後の選手の位置関係を確認したのにち、馬場賢治あるいは古橋が全力でチェイスを始めると、横浜FCのボールまわしにも怪しさが見え始める。いいかたちでボールを奪うと、今度は細かいパスまわしからチャンスを作る。惜しくもキーパーに阻まれたが永木から高山からのスルーパスは絶妙のタイミングだった。そしてこのプレーから得たコーナーキックを、馬場が頭でとらえ先制点を奪う。キッカーの古橋は今季、コーナーキックからのアシストは早くも3つを数える。

 しかしこのリードも後半開始早々になくなってしまう。キックオフのボールを左サイドに位置していた内田智也がうけるとドリブルでハン・グギョンを振り切る。ペナルティエリア内に進入すると今度は永木を交わしそのままシュート。キックオフから1分と経たない時間帯の失点は若さのひとことでは片付けることはできない。すべての選手が集中して試合に入るよう、肝に命じなければいけないだろう。
 同点に追いついたチームはその勢いのまま猛攻をしかけ、追いつかれたチームはそれを受けることがよく見受けられる。が、今季の湘南にはそれがあまりない。52分には早くも勝ち越しゴールを決める。これは3バックの一角であるDF鎌田翔雅のオーバーラップとセンタリング、逆サイドに走り込んでいた高山の連動した動きがしっかりと決まった格好だ。

 その後横浜FCは田原を投入。前線には長身の選手がふたりそろうかたちになる。田原にボールが入ると、そのボールをしっかりとキープする。これは昨年まで我々が大きな武器としていたものだ。その間に前線に選手が入り、チャンスが増えるという算段だ。
 しかし湘南の3点目はその田原がボールを失ってから生まれた。ボールを奪ったのは自陣ペナルティエリア直前。ここから馬場にボールが渡ると左サイドを走る古橋へ。古橋はそのままドリブルでペナルティエリアに侵入する。相手ディフェンダーに体を寄せられボールを一瞬失いかけるも、そのボールに走り込んだ菊池がしっかりと決めた。
 菊池がシュートを打つ段階で、ペナルティエリア内には古橋、菊池の他に馬場、古林もいた。自陣で奪ったボールをゴールに入れるために、人数を掛けて襲い掛かる。68分という苦しい時間帯ながらも全力で、しかも4人の選手がゴール前まで走ることがこの決勝点に結びついたのだ。

 結果的に横浜FCに1点を返されたが、なんとか逃げ切って勝利を収めた湘南。これで7勝1分という成績となったが、これまで現段階で10位以上に位置するチームとの対戦はわずかに1戦しかない。
 次節は3位の東京ヴェルディとの戦いだ。ここからが本当の戦いになることが予想される。今上位に位置するチームとの差はどの程度埋まっているのか? この戦い方が通用するのか? 今季を占う上で非常に重要であり、興味をそそられる1戦だ。


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