So-net無料ブログ作成
検索選択
メッセージを送る

レビュー:J2 第22節 vs松本山雅FC [湘南ベルマーレ2012]

湘南 1 - 1 松本

  • 36分   島村 毅(湘南)
  • 90分+3 船山貴之(松本)

 


 湘南はリーグ戦前半を4位で折り返した。開幕前の予想を大きく覆した途中経過ではあるが、この4位という数字は結果ではない。決して一瞬でも気を抜くことなくチーム、サポーターが一丸となって後半戦に臨まなくてはいけない。
 その後半戦初戦の相手は松本山雅FC。昨年は湘南を率いていた反町康治監督をホーム平塚に迎える。2009年にはまざまざとその “監督力” を我々に見せ付けた反町監督は、後半戦初戦にはうってつけの相手だ。この相手に対して自らのスタイルを貫き通せるのか? そして勝利を奪えるのか?

 

 結果は前半戦の対戦と同様の引き分けに終わった。湘南にとっては今季8度目の引き分けであった。しかしこれまでと違うのは、この試合は確実に勝ち点2を失ったということだった。

 

 今節より後半戦に突入する。全チームとの対戦を終え、各々の立ち位置も見え始めている。前半戦終了時点での6位以上のチームはすべて二桁の勝利数であり、得失点差が+二桁だ。試合数が増えるにつれこの数字も上がってこようが、この数字が二桁に届きそうなチームにはまだまだプレーオフへのチャンスは大きいだろう。
 湘南にとってみると前半戦は非常に引き分けが7。内容的には勝ち点が0から1になった、あるいは0になりそうなところを踏ん張って1にしたという試合が多かったが、ここをいかに勝ち点3にしていくことができるのかという部分が鍵となりそうだ。

 湘南はこの試合に強い意気込みで臨んでいたに違いない。ハン・グギョンがオリンピック韓国代表に召集され、この試合後チームを離れることになっていたからだ。ぜひ勝利して送り出したい。チーム、サポーターの強い願いでもあった。
 もうひとつのトピックは岩上祐三の復帰だ。今季チームの初得点を決めた岩上はその後、3試合連続得点を決めるなどチームの起爆剤となっていた。しかし5節熊本戦で負傷しチームを離れていた。後半戦初戦で再び起爆剤となれるかというところにも注目が集まる。

 一方の松本は前述のとおり反町監督が指揮を執る。今季からJ2に上がってきたチームではあるが前半戦を終え勝ち点24の16位とまずまずの位置につけている。そしてその内容にも注目したい。2009年に湘南を率いた際には堅守速攻を貫き昇格を果たしたが、被シュート数が非常に多かった。しかし今季の松本は被シュート数は全チーム平均を若干下回る程度。そしてシュート数は全チーム平均より多い。新たに昇格したチームにまずはJ1に上がる戦術ではなく、その先を見据えた今後の素を築こうとしていることは想像に難くない。

 試合は湘南の攻撃的なかたちから入った。いつものような前掛かりのかたちだ。そこを松本がつき、最初のビッグチャンスを迎える。しっかりと守りを固めボールを奪うと速い攻撃に出た。完全に2対3となるが、最後はチェ スビンがはずして事なきを得る。湘南にとってはよく見るかたちであり攻撃的にいくチームでは致し方ない部分であるが、この攻撃に松本のやり方が凝縮されていた。
 ふたり残ったディフェンダーに対して攻撃する選手は3人。ふたりは斜めに走り、パスも斜め。このやり方が試合終盤、湘南を苦しめることになる。

 先制点はコーナーキックをクリアされた流れから。ボールを受けた坂本紘司が前線へパスを浮かすと、攻め残っていた大野和成が落とす。これを、こちらも攻め残っていた島村毅が左足を振り抜きゴールを奪った。大学時代は “早稲田の虎” と呼ばれていた男の豪快なゴールだった。

 しかしこの後、なかなかゴールを奪うことはできない。後半も攻める姿勢を貫き通すも、昨年まで湘南に在籍していたゴールキーパー野澤洋輔が立ちはだかる。裏をついた菊池大介のシュートはゴールラインを割られる。岩上のロングスローに島村が頭で合わせたボールは野澤の胸に。菊池がドリブルで攻めディフェンダーを外して放ったシュートは弾かれる。馬場賢治がつめていたが、そちらの方にボールは転がらなかった。

 そして松本は長いボールを多用する。これにより高く保っていたディフェンスラインも徐々に下がり始める。そしてここでも松本の選手は常に斜めを意識した動きでマークをうまく掴ませず、徐々にその攻勢を強めていく。そして迎えるコーナーキックは、なんとか攻撃を凌いだ後だ。シュートというよりも体ごと押し込んだ、気持ちのこもった同点ゴールであった。そして試合はこのまま終了。ロスタイムに生まれたセットプレーからの失点に、勝ち点1を得たものの2を失ったという試合であった。

 湘南としては最後の交代選手が宮崎泰右だったことを見ても、まだ2点目をあきらめていないという意思が表れている。これまでも交代カードで守備の選手を入れることはあったが、それは相手の攻撃に対して手を打たなくてはやられる、という試合であった。この日はそれとは違い、湘南の試合としては珍しくボールの支配率も高かった。この状態で、相手がゴール前を固めている状態で得点を奪うためにもう一押しがしたかったということだろう。そしてそこで得点を奪えないとなると、このような結果となる。
 得点を奪わなくては勝利はない。そして今、無失点で抑えられるチームはなかなか存在しない。そしてそれはカテゴリーが上がれば、J1に行けば当然勝利に必要な得点は多く必要となる。その得点力を上げるために、今チームは全力でトライしている。
 トップチームではあるが、選手を育成している。そして育成に必要なものは “我慢” である。今節の引き分けは非常に痛く、失望を覚える観客も居たかもしれない。しかしそこを我慢してこそ、その先に何かを掴むことができよう。後半戦の初戦としては結果が伴わなかったからこそ、今後のためにも重要な試合となった。この試合を活かし、後半戦を乗り切ってもらいたいところだ。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:blog

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この記事のトラックバックURL:
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。