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レビュー:J2 第33節 vsザスパ草津 [湘南ベルマーレ2012]

湘南 2 - 0 草津

  • 16分 キリノ(湘南)
  • 71分 キリノ(湘南)

 天皇杯2回戦を挟んで約2週間ぶりのリーグ戦。天皇杯に続いてスターティングメンバーに名を連ねたのは下村東美のみ。その他の選手は、天皇杯で途中から出場した永木亮太、大野和成がいるが、基本的には “フレッシュ” な状態で試合に臨むこととなった。

 そしてその効果は試合開始直後から表れる。草津はボールを保持しながらも、湘南の前線の守備をうまくかいくぐることができず、なかなかゴール方向にボールを運ぶことができなかった。
 16分の先制の場面は、湘南ペナルティエリア付近でボールを受けた高山薫のドリブルから始まる。少しづつ下がって守備のかたちを作ろうとする草津ディフェンス陣を押し上げるような勢いのあるドリブルで草津ペナルティエリア付近までくると、早いボールをゴール前へ送る。これにキリノが頭で合わせた。
 ここのところいい動きはするものの時には “重く” 見えた高山だったが、この試合では最後までその運動量が衰えることはなかった。

 天皇杯も2回戦を突破し、いいかたちでリーグ戦へ戻ることができた。これが天皇杯における “肉付け” の賜物なのだろう。

 湘南のサッカーは誰が見ても運動量を必要とするものだと分かるだろう。それ故に曹貴裁監督はコンディションを重視し、調子が優れなければスターティングメンバーを躊躇なく変更してきた。これまでのリーグ戦では小さいながらも少しずつメンバーを変え、ここまでの結果を残してきた。
 その究極が前回の公式戦、天皇杯2回戦だったのだろう。この試合のメンバーと比べると正直見劣りするメンバーだったが、目の前の勝ち点3『GET3』を得ることができた。今季初めて公式戦に出場した選手をはじめ、リーグ戦ではスターティングメンバーにはあと一歩という選手たちに試合を経験させることもできた。
 さらに大きいのがリーグ戦での主力メンバーを休ませることができたということだ。疲れからくるほんの少しの、あらゆることに対してのスピード低下は、そのまま湘南のサッカーのスピードをも削ってしまう。それをいったんリセットし、再びリーグ戦に臨むことができたことが、天皇杯2回戦の収穫だった。

 今節対戦する草津は32節終了時点で勝ち点40の15位。プレイオフ争いからも、降格ラインからも少々離れており、なかなかテーマが見つけづらいのかもしれない。天皇杯2回戦では前半に先制しながらも後半に2失点を喫し敗退している。
 しかしリーグ戦に目を向けるとここ5試合負けはなく、2連勝中。前々節に京都を下し波に乗ってこのBMWスタジアム平塚に乗り込んで来ることは間違いなかった。

 しかし湘南の前線からの守備が非常によく機能していたため、草津はただただボールを回すことになってしまった。ゴール方向へ出すパスはつながらず、ある程度湘南サイドに攻め込みながらもボールを失ってしまう。そしてボールを失うと、湘南の早い攻撃が始まる。その切り替えに対応できなかったことが、湘南の先制点の場面だった。
 後半の比較的早い段階で、草津はディフェンダーを下げ後藤涼を投入し前に重心を傾けた。湘南は押し込まれながらも、ボールを奪うと早い攻撃で草津ゴールを脅かす。2点目の場面もボールを奪い菊池大介がドリブルで押し上げ始めるとキリノ、古橋達弥が猛然とゴール方向へ走り出す。菊池のドリブルは止められるものの、後ろから走りこんできた下村がこのこぼれ球をおさめ、ドリブルでさらに前へと突き進んだ。そして素早く上げたクロスが再度キリノの頭に合い、追加点となった。

 前節以前の試合と比べると、守備から攻撃へ移るスピードが非常に早く、後ろの選手の攻め上がりも数多く見られた。まだ疲労の色が薄かったリーグ開幕直後のような、スピード感あふれる攻撃が蘇っていた。それでいて守備面においてもほぼ決定的な場面を作らせなかった。開幕直後は少々稚拙な部分が垣間見えそれが失点につながっていたことが多々あった。この試合では終盤にディフェンダーを4人にし守備を優先したが、ゴールを脅かされるような場面はほぼ皆無だった。

 しかしもっと優位に試合を進めるのであれば、やはり早い時間の得点は必要だった。前半だけでもゴールポストをたたいた場面は2度あった。そしてこの試合最も存在感を示し、いくつものチャンスを演出し、自ら得点のチャンスもあった菊池が得点をあげられなかったことも少々気がかりである。試合開始直後から何かをやりそうな “雰囲気” を醸し出していたこともある。開幕戦では2度の決定機を大きく外しながら、最後は決勝点をあげた。そこから少しずつ成長していることは分かるのだが、あと一歩が足りない。それが得点だ。こういう試合で得点をあげることができれば、さらなる成長が待っているだろう。得点への意欲をそのまま得点へとつなぐことができるか。ここが彼のひとつの大きな課題だろう。

 試合終盤には古林将太、高山という両サイドの選手が怪我を負った。しかし以前にも試合に出ていなかったこともある。天皇杯を経て肉付けができてきた今のチームで、このポジションに誰が入るのか? または違うかたちで臨むのか? 次節は本当のチーム力が求められる1戦となるだろう。


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