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レビュー:J2 第41節 vsガイナーレ鳥取 [湘南ベルマーレ2012]

湘南 1 - 0 鳥取

  • 87分 キリノ

 原点に立ち返る――残り試合が10試合を切った時、昇格が手に届きそうな順位にいた。意識していなくとも、少しずつ歯車が狂い3連敗のち3引き分けと苦しい時期を迎えた。
 前節アウェイで行われたカターレ富山戦後、曹貴裁監督は冒頭の言葉を述べた。

 ホーム最終戦となるガイナーレ鳥取戦はまさに原点に返った戦いを見せた。今季開幕戦を思わせるような最後まで息つく暇もない試合で、そして終盤に得点を奪って勝利をおさめた。

 最終節は今まで以上に厳しい戦いになるだろう。それでもそこを乗り越えれば、何かを得られるかもしれない。そこに向けて勢いをつけたかのような一戦だった。

 未だにプレーオフ圏内に位置し、2位京都との勝ち点差はわずかに1。最後まで自動昇格の目を残しておくためにも、どうしても勝ち点3が必要だ。しかし対戦相手の鳥取もそれは同様だ。40節終了時点で最下位町田ゼルビアとの勝ち点差はわずかに4。ここで勝ち点を積み上げれば降格の危機から脱することができる。

 鳥取は今季から吉澤英生監督が率いる。40歳という年齢ながらもJFLではHondaFCを率いて優勝するなどの実績を残している。初めてのJリーグで目指すものは前線からのプレスとリトリート。しかしここまで失点数77はリーグ最多だ。

 この試合では序盤、鳥取の前線からのプレスが非常にうまくはまった。プレスで湘南の出鼻をくじけばしっかりと守備陣形を整え、好きな様に攻撃をさせない。
 そしてこの好循環から鳥取は決定機を迎えた。前線でのプレスから攻撃をしかける。惜しくも湘南ゴールキーパー阿部伸行の好セーブに阻まれた。
 攻撃を防げば湘南3バックの横のスペースへうまくボールを送り、チャンスを作り出そうともした。しかし結果的に得点をあげることができなかった。湘南にとっては前半の危ない場面を無失点で切り抜けたことが、後半へと繋がっていく。

 後半開始と同時に菊池大介に変えて古橋達弥を投入すると、攻撃のリズムが生まれる。古橋が一瞬でもボールキープをすることにより攻撃に人数がかかる。そして後半11分にはキリノを投入。ゴールを奪えるストライカーの投入は鳥取にも恐怖を与えた。鳥取からはハイプレスが消え、リトリートのみの守備に徹する。徐々に鳥取の運動量が減ってくると、湘南は後半34分に最後のカード、吉濱遼平をピッチに送り出した。

 そして得点シーンは87分。吉濱の低いクロスにキリノが右足で合わせ、待望のゴールが生まれた。交代で入った選手がしっかりと結果を出したかたちだ。そしてこの後、今季の湘南では初めて見るシーンがあった。時間を使うプレーである。ここまでどんな状況においても得点を奪いにいく姿勢を見せていたが、この試合では得点後のコーナーキックをキープする姿を見せたのだ。

 今リーグで置かれている状況からこういうシーンが生まれた。無理に得点を奪いにいくよりも、今手に入りそうな勝ち点3を確実なものにする。新しいかたちで「GET3」を選手たちが体言した。時節へ自動昇格の希望をつなげたいという執念を感じられた。

 試合を通して湘南らしさが随所に見受けられた。勝ちがなかった6試合では、今季の戦い方から比較すると横へのパスが非常に多かった。成功しようが失敗しようが縦へのパスが第一優先だったが、順位を意識してかそれが少なかった。この試合では守備の人数がそろっていても縦へのチャレンジが見られた。今季の湘南はすべてがチャレンジだった。最終節でもこのチャレンジが見られることを祈ろう。


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